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海外戦略を構築する

海外向けブランディング(共感と価値を生む)戦略もできていますか

公開日時:2020年08月04日

更新日時:2025年07月02日

海外のお客さまからリピート注文はありますか?

新たな問い合わせを受けたとき、「これは受注できそうだ」と直感でき、その感覚が当たることはどれくらいありますか。

展示会でのわずかな会話から、お相手を本気にさせた経験は何度あるでしょうか。

海外市場でブランドが育ち、信頼や認知が広がると、商談の流れや反応にこれまでにない“追い風”を感じるようになります。

その追い風こそが、海外向けブランディングの成果なのです。
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海外向けブランディングとは何か

ブランディングとは

世界中の多様な市場で、自社ならではの価値や信頼を伝え、「選ばれ続ける理由」を構築する取り組みです。

国内で築いたブランド認知が、そのままグローバル市場でも通用するとは限りません。

国や地域ごとに文化、言語、消費者の価値観は異なり、同じ商品・サービスでも受け取られ方がまったく違ってきます。

そのため、自社のブランドが「どんな想いや信念をもとに」「どんな課題をどう解決し」「どんな未来をお客様と描いていきたいのか」を明確にし、それを適切な表現・発信方法で海外向けに最適化する必要があります。

特に海外では、ブランドの世界観やストーリーに共感できるかが、購買や信頼形成に大きく影響します。

単に商品を紹介するだけではなく、ビジョン・文化的価値・顧客との約束をどう届けるかがポイントです。

また、海外進出では、SNSやデジタル媒体での発信も主流になりつつあります。

言語や表現スタイルの調整はもちろん、現地の消費者に「自分ごと」として受け止めてもらうための感情設計が求められます。

海外でのブランディングは、自社の旗を振るだけでなく、それが“見つかり振り返ってもらえる”状態をつくること。

まさに、マーケティングと表裏一体の活動です。

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中小企業でも可能なブランド実践戦略

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「ブランディングなんてウチにはまだ早い」と感じている中小企業は少なくありません。

しかし海外進出においては、規模の大小にかかわらず、自社の価値を“正しく、伝わりやすく”表現することが重要です。

むしろ限られた資源だからこそ、明確なブランド軸と一貫したメッセージ発信が差別化を生み、信頼を築く近道となります。

中小企業にとってのブランディングとは、派手な広告投資や高額な制作物に頼ることではありません。

例えば以下のようなできることから始める工夫が有効です:

  • 強みや理念を短く明文化し、社内外で共有する
  • ウェブサイトや会社案内の表現をターゲット市場に合わせて調整する
  • 日本語中心だった発信を、英語や現地言語にも対応させる
  • 海外向けSNSで少しずつ発信を始め、反応を分析する

重要なのは「ウチらしい」価値を整理し、それを誰に・どのように届けるかを考え抜くことです。

ストーリー性のある自己紹介、顧客の課題に寄り添うコンテンツ、代表の想いがにじむキャッチコピーなど、小さな工夫がブランド力につながっていきます。

ブランディングとは、企業のアイデンティティを外に発信し続ける活動。

中小企業であっても、自社の魅力と誠意を「届ける努力」を続けることで、グローバル市場での存在感を確実に築いていけます。

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コスト面のブランディング課題と説得術

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「ブランディングはお金がかかるから、やめておこう」——これは多くの中小企業が直面する典型的な壁です。

確かに、高額な広告出稿やデザイン一新など、予算を必要とする取り組みもありますが、“全てが高コスト”という思い込みは誤解です。

そもそもブランディングとは、外見を整えること以上に「企業として何を伝えるのか」「どう選ばれるのか」を考える営みです。

たとえ予算が限られていても、社内でのブランドコンセプトの整理や、既存資料・Webサイトの見直し、情報発信の継続といった形で、できることはたくさんあります。

加えて、ブランディング投資は“支出”ではなく、将来的な信頼と受注の「回収可能な資産化」です。
たとえば、

  • 海外顧客が安心して取引できる根拠を見せられる
  • 営業せずとも問い合わせが入る導線ができる
  • 単価競争から脱却し、選ばれる理由を明確に持てる

といった中長期的な効果が見込まれます。

社内で予算獲得が難しい場合は、「ブランディング=広告や装飾」ではなく、“選ばれる理由の仕組みづくり”であることを経営陣にわかりやすく説明することがポイントです。

小さなステップからでも、ブランディングの重要性と価値を社内全体で共有し、共に育てていく視点を持つことが何より大切です。

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海外向けB2Bブランディングの必要性

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海外向けにビジネスを展開する際、B2B(企業間取引)であってもブランディングは不可欠です。

海外の顧客候補には、すでに自国に信頼関係を築いている既存取引先(競合企業)が存在します。

そうした中で、日本から新たに海外進出を目指す企業が、「今ある取引をあえて変えてもらう」には、非常に高いハードルを越える必要があります。

特にB2B(企業間取引)の場合、海外の顧客が求める製品は、生産財・中間財・完成品・サービス財など多岐に渡ります。

その分、不安要素も細かく複雑で、単に「できます」「大丈夫です」と主張しても、その不安を払拭することはできません。

たとえば、以下のような懸念にどう対応するかが問われます:

  • 輸出入の法規制、現地認証や規格に準拠しているか?
  • PL保険の適用、クレーム対応やメンテナンス体制の明示
  • バージョンアップや部品供給の流れ
  • 在庫体制や納期遵守、予備在庫の手配
  • 顧客の先にいる顧客への説明用ツールの提供
  • 技術データ・試験データ・証明書類の提示

こうした「機能面」や「供給面」での信頼性に加え、企業としての信頼を見える形で示すことが、B2Bブランディングの役割です。

B2B企業のブランディング施策の例

  • 既存顧客からの口コミやレビュー、推薦コメント
  • 業界団体での理事・幹部就任、業界誌への寄稿
  • 海外展示会や業界カンファレンスでの登壇・出展
  • 専門誌やメディアでの紹介、賞の受賞歴
  • 行政評価・各種認証・国際規格(ISO等)の取得

小さな企業でも、こうした積み重ねにより「ブランド力」が評価されはじめて、「この会社なら信頼できる」という安心が伝われば、ブランディングによって初受注が実現することも、決して夢ではありません。

海外向けブランディングは、一部の大企業だけの取り組みではありません。

中小企業であっても、むしろ限られたリソースだからこそ「選ばれる理由=ブランドの力」が重要です。

自社の強みを見つめ直し、顧客の視点に立って「信頼される存在」であることを丁寧に伝えること。

それが、長期的な関係構築やリピート注文へとつながり、海外市場における事業基盤を育てる道になります。

はじめは小さな発信でも構いません。

社内全体で「どう伝えるか」「何を届けるか」を考え続けることで、やがてそれは大きな信頼へと育ちます。

ブランディング、是非ともやりたいです!

いいですね! 社長の情熱がなにより大切です。

海外マーケティングや海外ブランディング、海外向けWebサイトへは苦手意識がありましたが、

とても重要なことなんですね。

そう、中小企業の海外進出には、とても重要なことなんです。

お客さまとのリズムが噛み合い、これまでにない追い風を体感できると、海外進出が本当に楽しくなっていきます!

ぜひ海外向けWebサイト、海外向けマーケティング、海外向けブランディング構築にトライしてみて下さい。

次は、お待ちかねの、海外展示会出展、海外営業についてです。

>4A 海外展示会・海外営業をする

また、海外投資(現地に拠点を設立する)をご検討の方はこちらもぜひご参照ください。

>4B 海外投資をする

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