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海外戦略を構築する

海外向けマーケティングはできていますか

公開日時:2020年08月18日

更新日時:2025年06月30日

海外進出を目指す企業にとって、現地の企業や消費者から「信頼できるビジネスパートナー」と認識されることは極めて重要です。

製品やサービスの魅力を最大限に伝えるには、海外向けに最適化されたマーケティング活動が欠かせません。

ここでは、進出時に直面しやすい課題やその対策について、実務的な視点で紹介します。
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海外マーケティングの基本視点

マーケティングとは、

「この商品は、あなたのためのものです」と、自社の存在や価値を伝える活動です。

フラッグ(旗)を掲げて、それを見た消費者がわくわくしながら近づいてくる。そのプロセスこそがマーケティングの本質です。

海外向けマーケティングでは、「どんなフラッグ=強みを打ち出すか」「どの地域のどんな人々に届けるか」を明確にし、的確なプロモーション手段を通じて発信していく必要があります。

競合分析やターゲット層の習慣・購買行動に関する情報収集はもちろん、検索エンジンやSNSといったプラットフォームに合わせた広告出稿やコンテンツ設計も重要です。

現地の言語・文化に合わせたメッセージ作成を行わなければ、せっかくの製品やサービスも正しく伝わらず、機会損失となる可能性が高いでしょう。

たとえば、日本語のカタログしかない場合、検索結果で見つけてもらっても、信頼性や導入イメージを得られず離脱されてしまいます。

海外進出においてマーケティングは単なる販促手段ではなく、「事業の信頼性を現地市場に証明する」ための戦略的活動です。

価格設定、流通経路、使用感の伝達、さらには事後のサポート体制まで、「現地の消費者視点」で構築することが求められます。

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海外マーケティングの準備と実行

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海外マーケティングを成功させるには、いきなり広告や海外出展を行う前に、事前の情報収集と戦略設計が不可欠です。

現地市場の習慣や消費者ニーズを的確に把握し、企業活動としてどのように展開していくのか、段階ごとに考えていきましょう。

ターゲットと流通構造のリサーチ

まず必要なのは、対象国の市場調査です。

どのような層が製品やサービスに関心を持つか、どの地域に需要がありそうか、競合や流通経路はどうなっているのかを分析しましょう。

消費者の購買行動や文化的背景も調べておくことで、プロモーションの方向性が見えてきます。

Webマーケティングツールや業界レポート、統計データ、ローカルECサイトなどを活用すれば、各地域の市場特性がある程度つかめるでしょう。

海外市場調査を成功させる方法と費用を徹底解説 ←宜しければこちらもどうぞ。

製品仕様と販売資料の最適化

次に取り組むべきは、自社製品やサービスの仕様調整と、販売に必要な各種資料の整備です。

価格や言語対応、現地の法律や規制を考慮した仕様調整に加えて、以下のような資料作成が重要です:

  • SNS(Instagram・Facebookなど)による発信
  • 海外展示会やミッション事業への出展・参加
  • オウンドメディアや企業ブログの活用
  • リスティング広告や動画広告による集客

最初からすべてを行うのではなく、テスト運用で効果を分析しながら改善を重ねていきましょう。

マーケティング活動は一度きりで完結するものではなく、継続的に最適化・改善を行うサイクルが鍵です。

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成果につなげる海外向け施策

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海外進出を検討してリサーチを行ってみたものの、「本当に勝算があるのか?」「現地での展開イメージが湧かない…」という不安を抱える方は少なくありません。

判断材料が不十分な状態では、的確な戦略も描けず、マーケティング活動が空回りしてしまうことも。

情報の収集と分析が鍵

海外進出を成功させるには、現地のビジネス環境をできるだけ多角的に捉えることが不可欠です。

消費者の動向や業界構造、競合のプロモーション手法、文化的背景などを把握するために、以下の情報収集を行いましょう:

  • インターネット検索やSNSでのキーワード調査
  • 業界団体のレポート・有料データ購入
  • オーダーメイドの市場調査依頼
  • オンラインのアンケートやヒアリング

特に、ローカルで実施されたF/S(フィージビリティスタディ)調査は、現場の空気感まで反映された貴重な情報源です。

テスト販売とリアルな反応

現地調査が難しい場合は、各国のECプラットフォームでテスト販売を試みたり、オンラインマッチング商談会に参加することも有効です。

たとえば、次のような情報が判断材料になります:

  • 顧客レビューや評価コメント
  • 価格帯への反応(高いと感じるか、妥当と見るか)
  • 実際の購買行動に至るプロセス

こうした生のデータは、単なるリサーチ資料よりも実践的で、事業判断に活かしやすいのが特徴です。

第三者の視点でリスクを見極める

それでも事業展開の方向性がはっきりしないときは、専門家への相談もおすすめです。

たとえば、「海外で売れる理由」と「売れない理由」をそれぞれ3つずつ挙げてもらうと、自社内だけでは気づけなかった視点が得られます。

複数人の意見を集めることで、特定地域における文化的リスクや、プロモーション手段の向き・不向きなどがクリアになります。

定量データ×専門的な解釈で判断材料を補強し、着実な一歩を踏み出しましょう。

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海外進出で重要なマーケ要素

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海外マーケティングでは、短期的な広告施策に頼るのではなく、信頼性のある情報発信を積み重ねることが重要です。

その中心となるのが「オウンドメディア」や「企業ブログ」といった、自社主導で情報を発信する手段です。

海外向けオウンドメディアの役割

オウンドメディアは、既存顧客だけでなく、これから接点を持つ可能性のある見込み顧客との継続的な関係構築に有効です。

海外展開においては以下のような役割を果たします:

  • 現地の文化やニーズに合わせたブランド訴求
  • 自社Webサイトへの流入を促すSEO対策
  • 問い合わせや商談につながる導線の整備

検索エンジン経由で情報を得るユーザーにとって、定期的かつ信頼性の高い発信は、企業の価値を測る重要な要素になります。

コンテンツ運用の課題と対策

中小企業が海外向けコンテンツを作成・更新するのは、想像以上に負担がかかります。

社内で運用を続けるためには、以下のような工夫が必要です:

  • 記事数ではなくコンバージョン率重視の運営方針
  • 翻訳コストを抑えるための言語戦略や自動化活用
  • 社内での役割分担・進捗管理・編集会議の定例化

たとえば、ブログ1本の内容を深掘りし、ターゲットを明確に絞って訴求力を高める方が、問い合わせにつながる可能性は高いです。

KPI設定とチーム連携を工夫することで、継続的な運営が可能になります。

海外サイト運営の“あるある”を避ける

海外向けにWebサイトを整備したつもりでも、単なる日本語サイトの翻訳では、成果につながらないケースも多いです。

ユーザー視点の導線設計や、現地言語の自然な表現が欠けていると、せっかくの施策が効果を発揮できません。

企業ブログやWebサイトは会社の資産であり、海外顧客とダイレクトにコミュニケーションできる窓口です。

経営陣も巻き込みながら、継続的に改善と運用を進める体制を整えることが、グローバルでの信頼獲得と成果拡大につながります。

どういうフラッグ(旗)=強み、をどんな風に立てるべきなのか、すこしずつ見えてきた気がします!

いいですね!

その強み、存分に海外市場にも伝えたいところです。

そのためのツールとして、Webサイトがありますが、御社には海外向けのWebサイトはありますか?

もちろんです!
日本語サイトを英語に翻訳したWebサイトがあります!

、、、、おしいですね。

オシイ??

もしかするとそれは、上手くいかない”あるある”の1つかもしれません。

海外向けWebサイトについて、成功のコツを学んでいきましょう!

>03-2 海外向けWebサイトはありますか

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