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海外展示会・営業をする

はじめての海外展示会・海外営業を成功させよう

公開日時:2020年08月21日

更新日時:2025年07月02日

小川 陽子

著者紹介 :小川 陽子 (代表取締役)

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海外進出で成果を出すには、どんな一歩から始めるべきか。

その答えは明確です。


顧客開拓──つまり、見込み客との出会いをつくることです。

そしてそのために多くの企業がまず取り組むのが、海外展示会への出展と、海外企業への営業活動です。


この2つは、成果につながる最初の突破口。


ただし、「行けばなんとかなる」「名刺を配れば進む」わけではありません。


むしろ、何の準備もなく飛び込めば、現地の空気にのまれて終わってしまいます。
staff3 scene
pacco3 scene

はじめての海外展示会の出展検討をしていますが……。

成果が出るかとても不安です。

その不安、よくわかります。

ですが、はじめての海外展示会出展でも成果を出すことはできます。

本当ですか?

てっきり初回は「経験を積む場」と割り切るものかと思っていました。

もちろん、経験は重要ですが、それだけではもったいない。

初回であっても、成果につなげるための準備は、きちんとできます。

成功のカギは2つ──

  • 「事前にどれだけ戦略を練るか」
  • 「当日の現場でどう動くか」

です。

海外展示会はただの「ブース出展」ではありません。

  • 当日だけのデモンストレーションの事前告知
  • ブース内での商談予約
  • 出展製品の『海外向け』訴求ポイントの整理
  • 現地スタッフとの連携
  • 通訳の確保
  • 来場済み企業への訪問営業スケジューリング
  • その他フォロー体制

──やるべきことは山ほどあります。

海外出展の準備、けっこう多いんですね。

1回しか出展できないとしたら、……。なおさら怖いです。

そうなんです。

特に、出展予算が1回分しか取れない企業こそ、初回で成果を出す仕掛けを入れる必要があります。

ノウハウがない段階で自社だけで全てを回そうとすると、出展費が“ただの参加費”で終わってしまう危険もあります。

そういった場合は、海外展示会専門の出展サポートを受けるというのも、現実的な選択肢です。

限られたチャンスだからこそ、確実に投資回収できる体制を整えておきましょう。

あと、もうひとつ不安なのが……海外営業です。

商談の場でちゃんと話せるかどうか……自信がなくて。

それも自然な不安だと思います。

でも、「商談=会議室での打ち合わせ」と思っていませんか?

実は、海外営業は、会議の時間だけで勝負が決まるものではありません。

たとえば──

  • 展示会ブース前の立ち話で、商談の“きっかけ”をつかむ。
  • タクシー移動中に、軽い雑談のなかで信頼感を築く。
  • 帰国後のメール返信で、“レスポンスの速さ”と“丁寧さ”を印象づける。

こうしたちょっとしたタイミングの積み重ねが、商談をグッと前に進めてくれるんです。

それができる人は、国をまたいでも、自然と頼られる存在になります。

ええ〜、そんなふうになれたら最高ですね!

世界中のお客さんから頼られる営業パーソン……ちょっと憧れます!

いいですね!

その気持ちがあれば、もう半分はできたようなものですよ。

海外展示会と海外営業、この2つの力を手にすれば、自社の“強み”を世界に届ける手段が、いっきに増えていきます。

さあ、海外進出の戦略を構築し顧客開拓戦略を、始めていきましょう。

まずは、海外展示会出展のコツについてです。

>4A-1 海外出展のコツを知っていますか

小川 陽子

著者紹介 :小川 陽子 (代表取締役)

英語英文学科を卒業後、中小メーカーの国際部で海外営業に従事後独立。27年以上にわたり、1,900社以上の中小企業の海外展開を支援。国際化支援アドバイザー、海外販路開拓アドバイザー、中小企業アドバイザー(経済産業省系組織)としても活動。

これまでに35カ国での商談・出展・調査を経験。支援対象は製造・小売・サービス・B2B・B2C・D2Cなど多岐にわたり、海外投資・輸出・輸入・展示会・海外SEOなど幅広く対応。

「海外進出は"急がば回れ"。場当たりではなく、"自走できるチカラ"を社内で育て、未来の世界市場で誇れる一社を目指して——今日も中小企業の現場で伴走支援を続けています。」

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