その答えは明確です。
顧客開拓──つまり、見込み客との出会いをつくることです。
そしてそのために多くの企業がまず取り組むのが、海外展示会への出展と、海外企業への営業活動です。
この2つは、成果につながる最初の突破口。
ただし、「行けばなんとかなる」「名刺を配れば進む」わけではありません。
むしろ、何の準備もなく飛び込めば、現地の空気にのまれて終わってしまいます。



はじめての海外展示会の出展検討をしていますが……。
成果が出るかとても不安です。

その不安、よくわかります。
ですが、はじめての海外展示会出展でも成果を出すことはできます。

本当ですか?
てっきり初回は「経験を積む場」と割り切るものかと思っていました。

もちろん、経験は重要ですが、それだけではもったいない。
初回であっても、成果につなげるための準備は、きちんとできます。
成功のカギは2つ──
- 「事前にどれだけ戦略を練るか」
- 「当日の現場でどう動くか」
です。
海外展示会はただの「ブース出展」ではありません。
- 当日だけのデモンストレーションの事前告知
- ブース内での商談予約
- 出展製品の『海外向け』訴求ポイントの整理
- 現地スタッフとの連携
- 通訳の確保
- 来場済み企業への訪問営業スケジューリング
- その他フォロー体制
──やるべきことは山ほどあります。

海外出展の準備、けっこう多いんですね。
1回しか出展できないとしたら、……。なおさら怖いです。

そうなんです。
特に、出展予算が1回分しか取れない企業こそ、初回で成果を出す仕掛けを入れる必要があります。
ノウハウがない段階で自社だけで全てを回そうとすると、出展費が“ただの参加費”で終わってしまう危険もあります。
そういった場合は、海外展示会専門の出展サポートを受けるというのも、現実的な選択肢です。
限られたチャンスだからこそ、確実に投資回収できる体制を整えておきましょう。

あと、もうひとつ不安なのが……海外営業です。
商談の場でちゃんと話せるかどうか……自信がなくて。

それも自然な不安だと思います。
でも、「商談=会議室での打ち合わせ」と思っていませんか?
実は、海外営業は、会議の時間だけで勝負が決まるものではありません。
たとえば──
- 展示会ブース前の立ち話で、商談の“きっかけ”をつかむ。
- タクシー移動中に、軽い雑談のなかで信頼感を築く。
- 帰国後のメール返信で、“レスポンスの速さ”と“丁寧さ”を印象づける。
こうしたちょっとしたタイミングの積み重ねが、商談をグッと前に進めてくれるんです。
それができる人は、国をまたいでも、自然と頼られる存在になります。

ええ〜、そんなふうになれたら最高ですね!
世界中のお客さんから頼られる営業パーソン……ちょっと憧れます!

いいですね!
その気持ちがあれば、もう半分はできたようなものですよ。
海外展示会と海外営業、この2つの力を手にすれば、自社の“強み”を世界に届ける手段が、いっきに増えていきます。
さあ、海外進出の戦略を構築し顧客開拓戦略を、始めていきましょう。
まずは、海外展示会出展のコツについてです。