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TIPSTIPS
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海外展開を始めたい、誰かに相談したいと思われましたら、
『まずは経営者の方針確認と自社でできる下調べを行っておくこと』、
これがスムースなスタートを切るコツになります。

順番にご説明します。

まず、経営者の思いを分析する (最も大切なこと)

(1)達成したいことをすべて挙げる

海外展開することで経営者の方が達成されたいこと、得たいことを自由な発想で、すべて挙げます。

(出来る・出来ないは後に譲り、このタイミングでは制約はすべて取り払います。)

(2)本当の理由を探る

なぜ(1)をなさりたいのか本質的な理由を探ります。

  • 新しい市場を開拓し経営リスクを分散させたい
  • 売上を拡大し経営基盤を安定させたい
  • ブランドイメージ向上・企業価値を上げたい
  • 新しいことにチャレンジする会社と外部評価を得たい
  • 優秀な人材を継続して採用したい
  • 海外とつながりが出来たのでそれを活かしたい
  • 将来実は海外に移住したい
  • シンプルに海外ビジネスが夢だった

などなど、想いの丈を全て挙げます。

(3)海外展開をいったん置く

海外展開することでしか(2)は達成できないのか、を確認します。

a) Yesの場合、海外展開する上で自社がどこまでのリスクを許容でき、コスト(お金・人・時間)をかけられるのかを具体的に考える。

b) 海外展開しなくとも達成できるかもしれない、と思う場合、それではなぜ海外展開が今、自社に必要だとの思いに至ったのか、経営上の、別の課題の存在の有無を確認する。

別の課題を確認でき、海外展開は自社には必須ではないとの結論に至る場合もあるでしょう。

一方、別の課題を確認、国内事業だけでも(2)は達成できるかもしれないが、それでも海外展開を進めていきたい、といたる場合もありその時も同様に、海外展開する上で自社がどこまでのリスクを許容でき、コスト(お金・人・時間)をかけられるのかを具体的に考えます。

次に、自社を取り巻く環境を調べる

(4)ネット検索する

まずは下記をネット検索で調べます。

  • 同業他社商品
  • 自社と同じような海外展開への思い(規模、予算、ゴール)をもつ他社
  • そういった商品や企業の海外展開を支援している公的機関サービス
  • 民間のサービス

少なくとも数時間はリサーチし、ヒットした検索ページは10ページ以上、項目だけでもチェックし、

a) 自社を取り巻く環境の3C『Customer(市場・顧客)・Competitor(競合)・Company(自社)』と各々の海外展開状況
b) 海外展開を支援する各種サービス

の情報を集めます。

日本語だけでなく英語でも同様に検索します。

検索ワード(例):

  • 自社製品の一般呼称 + 海外展開、海外ビジネス支援、海外販売 などのキーワード
  • 輸出や投資したい国名
  • 自社が所属する業界・協会会員リストから個別企業名 + 海外展開
  • 関連する展示会の出展企業名 + 輸出
  • 自社とは分野が異なるが以前から気になっている企業名 + 海外(もしくは国名)
  • 海外展開 + 都道府県名
  • 都市名海外展開 + 独立行政法人 

その他、組み合わせも複数検討してみてください。

(5)調べた内容を検証する

他社の海外展開の進め方、お金の使い方、時間のかけ方、実際の行動と成果、各種支援サービス会社・機関の具体的な支援内容、事例報告などを精査して、

これはいいなと思った点、これはどうなのだろうと思った点などをエクセル等にまとめ、評価し、自社の海外展開の志向 (好み、希望する方向性、出来そうなこと難しいこと)を確認します。

費用については無料相談の範囲、有料支援サービスは各レベルの上限下限をチェックし、業界の相場観を把握します。

ここまで少々時間はかかりますが、すべて「無料」で情報を集めることができます。

まとめますと、

  1. 達成したいことをすべて挙げる
  2. 本当の理由を探る
  3. 海外展開をいったん置く
  4. ネット検索する
  5. 調べた内容を検証する 

以上が、海外展開開始前、もしくはご相談のその前に、自社で調べて把握しておくと便利なこと、となります。

ここまで来ますと、海外展開についてよくわからないという状態は脱し、自社を取り巻く環境についても大枠を把握でき、海外展開を『検討する準備』が整っています。

実際に海外展開(継続的な輸出や投資)を実現している中小企業は実は少数派であること、

『初めての海外展開』から自社単体で『継続する海外ビジネス』へと安定操縦できている中小企業は数パーセントにすぎないこと、

などにもお気づきになるでしょう。

例えば、ベンチマークしている他社のHPのWhat’s Newの覧やブログページをチェックします。

そうしますと、海外展示会出展の報告があったのち、

  • ある時期から更新が途絶えている
  • その後の海外営業報告がない
  • 企業ネットワークに海外代理店名が1社もない
  • 具体的な海外からの引き合い・事例紹介が1件もない
  • HPの外国語が学生レベルのまま放置されている
  • 海外向け商品ラインナップが減っているか無くなった

等々が見つかったりします。

意識的に情報開示を控える戦略も稀にありますが、通常は海外展開が順調であれば、これらの逆の内容が自社HPに掲載されます。

海外展開についてご相談を開始されるタイミングとしては、このようにある程度自社で調べられた後が、ベストです。

海外展開支援会社、公的機関、コンサルタント、専門家は、各々の経験からくる成功と失敗法則に基づき助言します。

内容が全く異なることもありますが、経営者の方であればそれぞれに対して深く納得されるでしょう。

なぜならこのタイミングにおいても、(1)で挙げた『達成したいこと』を実現したいと考える経営者であれば、すでに海外展開に関して様々な仮説を持っています。

情報の海に溺れず、ポジショントークに惑わされず、助言内容を可視化でき、判断材料をご自身で選びとることができるでしょう。

第三者からの助言を、冷静沈着に検討した結果、

  1. 海外展開する、しない
  2. いつする、今はしない
  3. 外部機関や専門家へ相談を続ける、外部に頼らず自社だけで展開する

を判断し、方針を決めたのちは、粛々とToDoを進めていくことが出来ます。

海外展開が、新しい事業の大きな柱に育つイメージも、「経営者の想いの分析前」と比較すると、より具体的になっているでしょう。