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03-203-2
海外戦略を構築する

海外向けWebサイトはありますか

海外進出の際、単に日本語サイトを英語に翻訳しただけでは、海外向けWebサイトとしての成果は期待できませんが、海外向けに、競合調査を行い、コンテンツづくりから刷新し、キーワード選定等丁寧につくり込めば、半年程度で成果は出始めるでしょう。

海外向けWebサイトの立ち上げやグローバルサイトの運用は、海外進出中もっとも投資効率の良い一手となります。

海外進出の必需品 機能する多言語サイトとは

海外顧客のニーズを芯でとらえた、集客力の高いホームページを持つことは、海外進出に取り組む中小企業経営者の悲願です。そんな大げさな、、、と思うことなかれ。

考え尽くされた分かりやすい海外向けWebサイトがあれば、海外進出中、どのフェーズにおいても、会社を、担当者を、事業そのものを、24時間働く最強の営業ツールが、根底から支え、助けてくれます。

特に、海外進出中、具体的には海外営業中に現地で、

「詳細な技術データは弊社HPから確認できます」
「グローバル展開する競合他社との仕様比較表もあります」
「会員用の使用方法の動画、モチロンあります、パスワードをお伝えします」
「ブランド別、地域別事例も確認できます、中国もアメリカもあります」
「更なるお客さま事例は弊社のサイトに写真とサンプルと共に掲載しています」
「今説明したWholesale Program については弊社Webサイトからダウンロードできます」

と言えることの

効率の良さ、目の前で得られる相手の納得感、商談がスムースにゴールする達成感、を体験してしまうと、

”考え尽くして“海外向けWebサイトを作っておいて、本当に良かったと何度も何度も思うでしょう。

どれほど有能なビジネスパーソンでも、分かりやすい多言語サイト(信頼の根拠)すら無い会社の商品を海外で売るのはたいへん難しいでしょう。

日本語のWebサイトが既にあります、英訳しただけではダメですか?

日本語原稿を英訳しただけでは、期待する成果はあまり得られないでしょう。

一番安く海外進出する方法が、海外向けのWebサイトを構築することです。今後、予算と人員の都合から、海外出張も海外出展も予定が無い場合、かつ、海外進出は視野に入れたい場合、海外向けのWebサイトだけは是非つくっておきましょう。

失敗のない作り方としては、出来ればまず、英語のサイトを一から新しく制作します。それを日本語に訳したものを国内サイトのリニューアル版としても公開するのが良いでしょう。

理由として、日本語のWebサイト(の英訳版)には、英語圏からの来訪者が真に必要とする情報が少ない割に、不要な情報が多いことがあり、大変な努力なくしては、最後まで正しく読み切ることが難しいためです。

例えば検索する人、というのは、何かに困っていて、問題を解決するための情報を探している人ですが、その人の知識レベル、ビジネス背景、情報探索力は、実にさまざまです。日本人の平均とは大きくかけ離れていることもあります。

  • どのページを見ても一番言いたいことが1行程度で言い表されていて
  • ありきたりではないオリジナルのキャッチコピーが入念に作り込まれており
  • その理由と根拠がプロのデザインによる図式、写真、数値、データ表などで知りたい順にまとめられ
  • 業界の全体像や競合との違い、ポジション、優位性が分かる参考資料がダウンロードできる

という情報が、約10分程度で収集できるシンプルなサイトが好ましく、

  • 他社にはない圧倒的な強み
  • 買うべき理由についても数十秒で確信できる

サイトならば、更に評価されるでしょう。
そして再び来訪した折に、より詳しく読み込みたいと思えるような、

  • 迷わず回遊できる全体構造、サイトマップ
  • つい長居してしまう上手い内部リンク、関連記事
  • 多くの来訪者が理解できる事例コンテンツ
  • 得たい情報を簡単に探せる利便性
  • 何もかも詰め込みすぎない1ページ1テーマ
  • 読み進めたくなる海外顧客のリアルな声の存在

などもたいへん重要となるでしょう。

消費者向けの商品やサービスの場合は、加えて、

を駆使し

  • 最高に美しいもの
  • ストーリーが分かるもの
  • 共感したくなるもの
  • 再訪したくなるもの

を、工夫して作り込むと更に良いでしょう。

ご参考まで→ 海外日本Webサイト比較まとめ【51事例紹介】

海外向けWebサイト制作時の注意点はありますか?

海外向けWebサイト制作時の一番重要な注意点は、経営者の方がWebサイト制作にコミットすること、これに尽きます。

海外進出を真剣に検討されている中小企業の経営者の方は、ぜひ海外向けWebサイト制作の打ち合わせに同席してみてください。
担当者の方であれば、経営者の方のご同席を切にお願いしてみましょう。

Webサイトとは経営者の頭の中の縮図であり、ブランドの要です。経営者の想い、やりたいこと、今後の方向性がぎゅっと詰まっているものです。その経営者がWebサイト制作の打ち合わせに立ち会わなくては、話は前に進みません。

Webサイトは今や国内・海外、地域拠点の有無に関係なく、事業運営に影響を与える重要なツールですが、経営者が海外向けWebサイト構築に関与しない場合、

  • その企業独自の海外戦略が何ら反映されていないグローバルサイト
  • 会社名とロゴをそのまま競合他社のものに入れ替えても大体成り立ってしまうグローバルサイト
  • 安心安全、信頼オンリーワン、顧客主義、など頻出ワードが並び誰にも響かないグローバルサイト

など、どこかで見たことがある機能しないグローバルサイトができあがってしまうでしょう。

また、担当者に任せているから、海外向けだから、と経営者が同席しないことは、海外進出に必須の、異文化適応能力を高める絶好のチャンスの、経営者ご自身の機会損失にもなります。

コンテンツには独自性を持たせ、どのお客さまのどんな役に立つサイトにしたいのかをページごとにしっかり問いながら反映させ、経営者の熱い思いが全世界に伝わるようなサイトを、全社一丸となって作り上げていくことが、海外進出の成功には必須です。

多言語サイトの作り方!失敗しない13のポイント

良い海外向けWebサイト制作会社の見つけ方はありますか?

グローバルサイトの専門家に相応しいWebサイト制作会社かどうかを見極めるポイントは2つです。

・その制作会社のグローバルサイトが自然検索でも上位表示されている(あるいは集客できている)
・もしくはその制作会社が作ったお客様のグローバルサイトが自然検索でも上位表示されている(あるいは集客できている)

かどうかです。

しかし、ネット検索でWebサイト制作会社を探していくと「当社の強みは、自社サイトもしくはお客様サイトが自然検索でも上位表示されていることです」とPRしているWeb制作会社はかなり少ないことが分かります。

Web制作会社のサイト制作実績とは「新品サイト」という頂点にあるスナップショットであり、そのWebサイトが公開後にどのような働きをしていくか、実際に成果を出しているか、は制作会社の実績欄では確認しようがない状態ではあります。

実はWebサイト制作会社は、下記①、②の2種類しかありません。

① Webサイトを制作している制作会社
② 集客できるWebサイトを制作している制作会社

集客できるWebサイトを制作しますとPRしつつ、(素人である)企業側から提出されたテキストはほぼそのまま、多少の画像修正と、デザインだけはきれいなWebサイトを制作しているだけであったり、

集客できるWebサイトが必要であれば制作後に別途SEO対策が必要です、弊社でやっても良いですが、保証は出来ませんと言われたり、(そのWeb制作会社が作ったサイトなのに、、)

シンプルに普通に②のWebサイト制作会社を見つけることは、過ぎた望みなのかな~と、感じてしまうこともあるかもしれません。

しかし、①と②の違いは別料金でSEO対策をするかしないか、ではなく、制作段階からあらかじめSEOに強いサイト構造を提案してくれるかどうか、当然ながら上位表示に必要な海外競合や海外市場リサーチを行った上で、それらを反映させたサイトづくりを最初から提案できるかどうか、のはずです。

あとからツギハギにSEO施策を加えるのではなく、最初からSEOを組み込んだサイト構成やデザインであれば、追加工数は最小限で済みますし、それが一番無駄がありません。

なにより中小企業は毎日忙しいですので、初期投資費用の安さではなく、本来の目的を達成できる提案を最初からしてもらうことに価値をおかねばなりません。

(そうしなければ無為にサイトリニューアルを繰り返し、いつまでも来ない問い合わせに消沈することになります)

多言語サイト(日英2カ国、日英他三ヵ国)の相場は制作するだけで200万円~300万円はします。
SEOリサーチを含めるとプラス数十万円から100万円はします。
合計かなりの投資金額です。

そうすると経営者の方は比較します。
他社は英語のサイトを100万円で作ってもらったと言っている、この金額はあまりに高すぎるのではないだろうか。。

価格を比較する時は必ず、apple to appleが基本です。
同じ商品同士、同じ内訳同士を比較しなければ高いか安いかは判定できません。

その100万円多言語サイトにもし、海外進出に必要なSEOに強いサイト構造、海外競合や市場リサーチ、ターゲット明確化、オリジナルコンテンツが含まれていた場合、かなりかなり安いと言えます。

一方でそれらが無いままに、海外の顧客候補に見つけてもらえるよう上位表示させることなど、そこからどれほどの時間とお金がかかるかは想像に難いでしょう。

新しく公開された海外向けWebサイトは他の海外国内競合サイトに揉まれながらGoogle市場で試されていきます。

その際に、

・事前に海外の競合サイトリサーチを行っていた
・海外ユーザーの検索ワードも設定していた
・これから上位表示させるためにどのような海外向けコンテンツを増やすべきかのあたりもつけてきた
・それらを試せるWebサイトの構造になっている、CMSになっている、サイトマップになっている

というWebサイトであれば、中小企業が自社独自のコンテンツを増やしていくだけで、(適宜検索ワードに気を配りながら)海外向けWebサイトを運営し、自動操縦できるようになるでしょう。

そのようなWebサイトや環境を作ってくれるのが良いWebサイト制作会社です。

良いWebサイト制作会社と出会うためには、経営者側にもある程度Web制作の知識や費用感を持つこと、また、集客できるWebサイト制作とうたう根拠をしっかり見極められることが重要になります。

頼りになる、相談できるWebサイト制作会社をきちんと見つけられるように、経営者ご自身のセンスを磨くことも合わせて必要です。

例えば、こんな海外向けサイトが作りたい!と具体的に思えるWebサイトは見つけていますか、あるいはイメージできていますか。

もし未だであればこれから是非、見つけてみて下さい。

沢山の海外サイトを見ることで得られる知見は、ネット検索で上から順に複数のWeb制作会社から相見積もりをとるより、断然身になり血になり海外進出向けの筋肉になります。

集客できないWebサイトを作ってしまう品質リスクも低減できます。

Webサイトの探し方は下記(再掲)に譲りますが、こんなサイトを作りたい!というものが見つかれば、そのサイトの企業名と「制作実績」という単語で検索してみると制作会社がヒットすることも多いでしょう。

多言語サイトの作り方!失敗しない13のポイント(再掲)

その素敵なサイトが制作会社のたまたまの成果なのか、安定してレベルの高いサイトを制作している賜物なのかは、その制作会社の実績欄、WORKS欄をくまなく見ることで把握できます。

たまたまの可能性が高ければ、また別の素敵なサイトから、制作実績の検索を続けます。

制作会社を見つけた後も、実際にホームページ提案依頼書 RFP(アールエフピー)(Request for Proposal)を作成し、制作会社から具体的な提案を受けることで、その会社やクリエイター、デザイナーの考え方や人となりも、より具体的に分かってくるでしょう。

その際も、海外の競合調査、海外市場でのターゲットやキーワード設定は避けて通れませんが、もしその制作会社にてそのような専門的な対応が難しい場合は、対応できる会社(海外向けSEOコンサルティング会社、SEO専門家など)を追加で探す必要も出てくるでしょう。

海外のSEO業者、もしくは海外のWebサイト制作会社へ直接依頼する選択肢もありますが、欧米企業となれば制作費は日本の広告代理店と同じかそれ以上かかるでしょう。

アジアの制作会社や海外のフリーランスだと安くなる場合がありますが、品質の見極めは非常に難しいでしょう。

海外企業への直接発注となると、少なくともWebやSEOの知識、英語力が中~上級レベル必要です。

初心者レベルではやりとりを正しく進めることがかなりかなり難しいため、WebやSEO知識、あるいは英語力、のどちらかが上級者レベルとなった暁に、海外のWebサイト制作会社にぜひ依頼してみると良いでしょう。

海外進出時に24時間働く最強の営業ツールがあれば、実に心強いですね!

海外進出用の御社の強み=フラッグ(旗)を立てて、海外市場に効率的に伝えられるようになったあとも、もうひと頑張りが必要です。

海外にもたくさんのフラッグ(旗)=競合がいます。
その中から、選ばれ続ける理由がないとすぐに忘れられてしまいます。

選ばれ続ける理由ですか?

そうです。
選ばれ続けるにはブランディングが必要です。

>03-3 海外ブランディングもできていますか

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