×
BLOGBLOG

グローバル展開を英語で説明する方法|海外企業に伝わる戦略の伝え方【例文付き】

更新 2026年8月11日 公開 2025年12月29日
小川 陽子

著者紹介 :小川 陽子 (代表取締役)

著者プロフィールを見る

Business team discussing global strategy around a world map, representing small business expansion into international markets

「グローバル展開」は英語で、global expansion や international expansion と表現できます。

ただし、実際の海外ビジネスでは、「グローバル展開を考えています」と英語で言えるだけでは、相手に自社の意図までは伝わりません。

どの市場を考えているのか、何を目的としているのか、まだ検討段階なのか、すでに実行しているのかによって、続けて伝える内容も変わります。

この記事では、「グローバル展開」の基本的な英語表現と例文を紹介したうえで、海外企業とのメールや商談で誤解されない説明の組み立て方を解説します。

グローバル展開は英語で何と言う?

「グローバル展開」は、英語では主に global expansion や international expansion と表現できます。

どちらも海外へ事業を広げる意味で使えますが、実際の文章では名詞だけでなく、動詞を使って表現することも多くあります。

  • global expansion:世界規模・複数市場への事業拡大を表すとき
  • international expansion:自国以外の市場への事業拡大を表すとき
  • expand globally:グローバルに事業を拡大する
  • expand into overseas markets:海外市場へ事業を拡大する

例えば、次のように使えます。

We are planning to expand into overseas markets.
(海外市場への展開を計画しています。)

We are considering international expansion as part of our growth strategy.
(成長戦略の一環として海外展開を検討しています。)

Our company is currently expanding globally.
(当社は現在、グローバルに事業を拡大しています。)

ここで注意したいのは、「グローバル展開」という日本語に対して、常に一つの決まった英訳があるわけではないことです。

例えば、まだ海外進出を検討している企業と、すでに複数国で事業を展開している企業では、同じ global expansion を使っても、続けて説明すべき内容は異なります。

そのため、実際の海外企業とのやり取りでは、「グローバル展開を英語で何と言うか」だけでなく、現在どの段階にあり、これから何をしようとしているのかまで伝えることが重要です。

次に、海外企業にグローバル展開を説明するとき、何を伝えれば話が具体的になるのかを見ていきましょう。

海外企業にグローバル展開を説明するときに伝えること

「グローバル展開」を英語で表現できても、We are planning global expansion. だけでは、相手は具体的な状況を判断できません。

海外企業との実務では、少なくとも次のような情報を続けて伝える必要があります。

  • なぜ海外展開を考えているのか
  • どの国・地域を対象としているのか
  • 何を販売・提供したいのか
  • 現在どこまで進んでいるのか
  • 相手に何を期待しているのか

例えば、現地の販売代理店を探しているのであれば、

We are planning to expand our business into the European market and are currently looking for local distribution partners.

(欧州市場への事業展開を計画しており、現在、現地の販売代理店を探しています。)

と伝えれば、「海外展開を考えている」だけでなく、対象市場と現在の目的まで分かります。

市場調査の段階であれば、表現も変わります。

We are currently exploring opportunities in the U.S. market and evaluating the potential demand for our products.

(現在、米国市場での可能性を調査し、当社製品の需要を検討しています。)

まだ進出を決定していないのであれば、無理に「進出する」と言い切る必要はありません。

重要なのは、立派な海外戦略に見せることではなく、現在地を正確に伝えることです。

さらに、海外企業へ連絡する場合は、「自社が何をしたいか」だけで説明を終わらせず、なぜその相手に連絡したのかまで伝えると、やり取りが進みやすくなります。

グローバル展開を英語で説明するときは、単語を正しく訳すことよりも、「自社は今どこにいて、何のためにあなたと話しているのか」が相手に分かる状態をつくることが大切です。

グローバル展開の段階別・英語での伝え方【例文】

グローバル展開について英語で説明するときは、現在の進捗に合わせて表現を変えることが重要です。

まだ検討中なのか、市場を調査しているのか、具体的なパートナーを探しているのかによって、相手が受け取る意味は大きく変わります。

ここでは、海外展開の段階ごとに使いやすい英語表現を紹介します。

まだ海外進出を検討している段階

海外進出を決定しておらず、可能性を検討している段階では、planning より considering や exploring を使うと、現在地を伝えやすくなります。

We are considering expanding our business into overseas markets.

(海外市場への事業展開を検討しています。)

We are currently exploring opportunities for international expansion.

(現在、海外展開の可能性を検討しています。)

この段階で、すでに進出を決定しているような表現を使うと、相手から具体的な時期や販売計画を聞かれ、説明との間にズレが生じることがあります。

市場調査やテストを進めている段階

すでに対象市場をある程度絞り、需要や価格、顧客の反応などを確認している場合は、「何を検証しているのか」まで伝えると具体的になります。

We are currently testing the market in Germany to evaluate demand for our products.

(現在、ドイツで当社製品の需要を確認するため、市場テストを行っています。)

We are evaluating market demand and pricing before deciding on full-scale expansion.

(本格展開を決定する前に、市場需要と価格を検証しています。)

「海外進出を検討しています」だけではなく、すでに何らかの行動を始めていることが伝わります。

販売代理店や現地パートナーを探している段階

進出方法がある程度決まり、具体的な相手を探している場合は、何を依頼したいのかまで明確にします。

We are looking for a local distributor to expand our business in the U.S. market.

(米国市場で事業を拡大するため、現地販売代理店を探しています。)

We are seeking local partners who can help us develop sales channels in Southeast Asia.

(東南アジアで販路を開拓するため、協力いただける現地パートナーを探しています。)

特にパートナー候補へ直接連絡する場合は、「海外展開を考えている」だけではなく、なぜその企業に連絡したのかまで続けて説明すると、相手も自社に期待されている役割を判断しやすくなります。

すでに海外事業を展開している段階

すでに海外で販売や取引を行っている場合は、現在の事業と、これから広げたい範囲を分けて伝えます。

We currently sell our products in several Asian markets and are planning to expand into Europe.

(現在、アジアの複数市場で製品を販売しており、今後は欧州への展開を計画しています。)

We are expanding our international business by developing new sales channels in North America.

(北米で新たな販路を開拓し、海外事業を拡大しています。)

このように、同じ「グローバル展開」でも、検討、検証、パートナー探索、事業拡大では適切な説明が異なります。

英語を立派に見せることよりも、自社が今どこにいて、次に何をしようとしているのかを正確に伝えることが、海外企業とのコミュニケーションでは重要です。

英語表現を整える前に、自社の海外展開を整理する

「グローバル展開」を英語でどう表現するかは、それほど難しいことではありません。

難しいのは、その後に続く、

  • どの市場を目指しているのか
  • なぜその市場なのか
  • 現在どの段階にいるのか
  • 何を検証しようとしているのか
  • 相手に何を期待しているのか

を、自社の言葉で説明することです。

実際に英語で説明しようとして初めて、「海外展開を考えているけれど、どこから始めるのか決まっていない」「代理店を探したいけれど、何を任せるのか整理できていない」と気づくこともあります。

これは英語力の問題ではありません。

英語にしようとしたことで、まだ決めていなかったことや、曖昧だった海外展開の方針が見えてきたということです。

その場合は、無理にきれいな英語へ仕上げるよりも、まず自社の海外展開について、決まっていること、これから確認すること、相手と相談したいことを整理する方が先です。

海外進出について何を整理すればよいか分からない場合は、こちらの記事も参考にしてください。

海外進出の相談前にやるべき準備7選|支援機関・コンサルを動かすチェックリスト

パコロアでは、英語表現だけを整えるのではなく、その前提となる海外進出の方針や進め方から一緒に整理しています。

「海外企業へ説明しようとしてみたら、自社の海外展開そのものがうまく説明できない」と気づいた場合は、30分の無料相談をぜひご検討ください。

小川 陽子

著者紹介 :小川 陽子 (代表取締役)

英語英文学科を卒業後、中小メーカーの国際部で海外営業に従事後独立。27年以上にわたり、1,900社以上の中小企業の海外展開を支援。国際化支援アドバイザー、海外販路開拓アドバイザー、中小企業アドバイザー(経済産業省系組織)としても活動。

これまでに35カ国での商談・出展・調査を経験。支援対象は製造・小売・サービス・BtoB・BtoC・DtoCなど多岐にわたり、海外投資・輸出・輸入・展示会・海外SEOなど幅広く対応。

「海外進出は"急がば回れ"。場当たりではなく、"自走できるチカラ"を社内で育て、未来の世界市場で誇れる一社を目指して——今日も中小企業の現場で伴走支援を続けています。」

著者プロフィールを見る

PaccloaQ

中小企業のコンサルティング&実務(OJT)支援ならパコロアにお任せください。
延べ1900社以上の海外進出支援実績