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オンライン商談ってどうやったら成功できる?|海外企業から「次も話したい」と思われるコツ

更新 2026年8月4日 公開 2025年3月13日
小川 陽子

著者紹介 :小川 陽子 (代表取締役)

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online business discussion

海外企業とのオンライン商談を、「まずは顔合わせ」と考えていないでしょうか。

実際には、最初の30分や60分で、「この会社と仕事を進められるか」を判断されていることも少なくありません。

商談はできても、その後なかなか話が進まない――。

その原因は、英語力ではなく、商談の進め方や設計にあるケースも多くあります。

この記事では、海外企業とのオンライン商談で信頼を築き、次のステップにつなげるためのポイントを解説します。

海外企業はオンライン商談で何を見ているのか

オンライン商談では、自社の商品やサービスだけが評価されているわけではありません。

海外企業が見ているのは、「この会社と一緒にプロジェクトを進められるか」という点です。

例えば、

  • 相手の課題を理解しようとしているか
  • 必要な情報を整理して質問できているか
  • 商談をリードできるか
  • 次のアクションまで提案できるか

こうしたやり取りを通じて、「この会社なら安心して任せられる」という信頼が生まれます。

反対に、会社案内や製品紹介だけで商談が終わってしまうと、相手企業は

「結局、この会社は自社に何をしてくれるのだろう」

と判断材料を持てないまま商談を終えることになります。

では実際に、オンライン商談が次につながらない企業には、どのような共通点があるのでしょうか。

商談が次につながらない企業に共通する5つの特徴

海外企業とのオンライン商談では、商品や価格だけでなく、

「この会社と一緒にプロジェクトを進められるか」

も見られています。

そのため、商談が盛り上がっても、次につながらない企業には共通する特徴があります。

ホームページに書いてあることを説明している

会社概要や沿革、製品一覧などを説明して終わっていませんか。

海外企業は、すでにWebサイトや会社案内を見たうえで商談に参加しています。

限られた商談時間で相手が知りたいのは、「自社に対して何を提案してくれるのか」です。

画面共有資料が相手企業向けになっていない

会社紹介資料をそのまま英訳しただけでは、海外企業には響きません。

相手の市場や課題、商談の目的に合わせて、見せる内容や順番を変えることが重要です。

資料を作ることではなく、相手に伝わるよう設計することが求められます。

提案ではなく説明になっている

製品の特長を説明するだけでは、相手は判断できません。

例えば、

  • どのプランが適しているのか
  • どのような進め方を提案するのか
  • 導入するとどのような効果が期待できるのか

といった判断材料があって初めて、海外企業は次の検討へ進めます。

相手の質問に答えるだけで終わっている

オンライン商談では、質問に答えるだけでは十分ではありません。

海外企業の問い合わせの目的や導入時期、意思決定者、懸念点などをこちらから確認し、商談全体をリードすることも重要です。

商談は質疑応答ではなく、双方でプロジェクトを前へ進めるための打ち合わせです。

次のアクションが決まらないまま終わっている

「ありがとうございました」で終わる商談は、プロジェクトとしては前に進んでいません。

  • 誰が
  • 何を
  • いつまでに行うのか
  • 次回は何を決めるのか

まで整理できて初めて、案件は動き始めます。

海外企業は、製品や価格だけではなく、

「この会社は、国を越えたプロジェクトを最後まで進められる会社か」

という点も見ています。

回答が遅い、社内確認ばかりで結論が出ない、次の段取りが示されない――。

こうした一つひとつの対応が、信頼につながることもあれば、不安につながることもあるのです。

海外オンライン商談は、その場のライブ感で結果が変わる

海外企業とのオンライン商談では、事前準備はもちろん重要です。

しかし、本番はシナリオどおりに進むとは限りません。

相手の質問によって話す順番が変わることもあれば、想定していなかった相談や条件が出てくることもあります。

その場で状況を整理し、提案を組み立て直せるかどうかで、商談の結果は大きく変わります。

だからこそ、海外オンライン商談は「プレゼンテーション」ではなく、一度きりのライブに近い場だと考えることが大切です。

ライブでは、台本を読むだけでは海外企業の心は動きません。

相手の反応を見ながら、その場で判断し、会話を前へ進める力が求められます。

海外企業とのオンライン商談では、特に次の5つの判断力が成果を左右します。

どんな質問にも、何らかの答えを返す

海外企業との商談では、分からないことがあっても黙ってしまったり、「持ち帰ります」だけで終わったりすると、不安を与えてしまいます。

その場で回答できない場合でも、

「〇日までに確認して回答します」
「現時点ではこのように考えています」

など、必ず次につながるボールを返すことが大切です。

言われたことだけでなく、言われていないことも確認する

海外企業だからといって、必要なことをすべて言葉にするとは限りません。

導入時期や予算、決裁者、競合比較など、商談を進めるうえで重要な情報は、こちらから確認しなければ分からないこともあります。

商談は質問に答える場ではなく、お互いに情報を整理する場でもあります。

相手が言っていないことを読み取り、提案を組み立てる

予算や本当の課題、優先順位などは、必ずしも最初から共有されるとは限りません。

海外企業からの質問や反応、会話の流れから状況を読み取り、その場で提案内容を調整することも必要です。

用意した資料を最後まで説明することよりも、相手に合った提案へ柔軟に切り替えることが成果につながります。

想定外の展開でも、その場で立て直す

海外企業との商談では、予定していた内容とまったく違う相談になることも珍しくありません。

そのような場面でも、「今回は違いました」で終わらせるのではなく、別の提案や次の選択肢を示せるかどうかが重要です。

ライブでは予定外の出来事が起きても演奏を止めません。

海外オンライン商談も同じです。

無理に「できます」と言わない

海外企業との信頼関係は、何でも引き受けることで生まれるわけではありません。

対応できないことや条件が合わないことは、その場で率直に伝えたうえで、代替案を提案する方が、長期的な信頼につながります。

「できないこと」と「できる方法」を明確に伝えることも、海外企業と仕事を進めるうえで大切な判断力の一つです。

海外企業が「この後はメールだけで安心」と思える商談の終わり方

海外企業とのオンライン商談は、終わり方も重要です。

商談が終わったあと、「次回も商談しましょう」ではなく、「あとはメールだけで進められそうですね」と思ってもらえることが理想です。

近年は、オンライン商談もメールも、必要最低限で進める企業が増えています。

だからこそ、商談終了時には、お互いの認識を整理し、「次に誰が何をするのか」だけを明確にしておくことが重要です。

商談後のメールは「ToDo」だけで十分

最近では、議事録を自動生成するAIも普及しています。

しかし、その内容をそのまま相手へ送る必要はありません。

商談内容を長くまとめるより、すぐにメールで、

  • 自社が対応すること
  • 相手にお願いしたいこと
  • それぞれの期限

だけを簡潔に整理した方が、お互いに確認しやすく、行動にも移しやすくなります。

商談は増やすものではなく、減らすもの

オンライン商談は便利ですが、回数が多いほど良いわけではありません。

一回の商談で課題を整理し、その後はメールだけでプロジェクトを進められる状態を目指す方が、お互いの負担も少なくなります。

どうしても直接話し合う必要がある場合を除けば、商談は最小限で十分です。

「また商談したい」ではなく、「この会社なら任せられる」

海外企業が求めているのは、商談相手ではありません。

一緒にプロジェクトを進めるパートナーです。

必要なことだけを対面で整理し、メールでも安心してやり取りできる。

その積み重ねが、「この会社なら任せられる」という信頼につながっていきます。

成功するオンライン商談とは

海外企業とのオンライン商談では、英語力やプレゼン資料だけで結果が決まるわけではありません。

相手が本当に見ているのは、「この会社と一緒にプロジェクトを進められるか」という点です。

だからこそ、

  • 商談がホームページに書いている内容の説明で終わらないこと
  • 想定外に対しても、その場で判断し、提案を組み立てること
  • その後はメールだけでも安心してプロジェクトを進められる状態をつくること

こうした積み重ねが、「この会社なら海外取引でも安心して任せられる」という信頼につながっていきます。

しかし実際には、

「何を改善すればよいのか分からない」
「海外営業全体をどう進めればよいのか整理できない」

という企業も少なくありません。

海外営業では、一度の商談で契約を目指すよりも、一歩ずつ信頼を積み重ねながらプロジェクトを前へ進めることが、成果につながります。

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小川 陽子

著者紹介 :小川 陽子 (代表取締役)

英語英文学科を卒業後、中小メーカーの国際部で海外営業に従事後独立。27年以上にわたり、1,900社以上の中小企業の海外展開を支援。国際化支援アドバイザー、海外販路開拓アドバイザー、中小企業アドバイザー(経済産業省系組織)としても活動。

これまでに35カ国での商談・出展・調査を経験。支援対象は製造・小売・サービス・BtoB・BtoC・DtoCなど多岐にわたり、海外投資・輸出・輸入・展示会・海外SEOなど幅広く対応。

「海外進出は"急がば回れ"。場当たりではなく、"自走できるチカラ"を社内で育て、未来の世界市場で誇れる一社を目指して——今日も中小企業の現場で伴走支援を続けています。」

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