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海外進出の能力を開発する

海外進出に必要な能力を身につけよう

公開日時:2020年08月21日

更新日時:2026年06月11日

小川 陽子

著者紹介 :小川 陽子 (代表取締役)

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海外進出に必要な力は、一朝一夕では身につきません。

でも、備えておかないと、

気づかないまま“つまずく”ことが多いのも事実なんです。
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海外進出には3つの能力が必要

海外進出というと、まず商品や市場、展示会や営業活動に目が向きがちです。

しかし実際には、それらを支える土台となる能力がなければ、海外事業を継続することはできません。

たとえば、商談が成立しても貿易実務が分からなければ商品を適切に届けることができません。

英語でやり取りできても、相手の意図やビジネス上の前提を理解できなければ商談は前に進みません。

また、日本では当たり前の進め方が海外では通用せず、思わぬ誤解やトラブルにつながることもあります。

海外進出を進めるうえで重要なのは、「貿易実務」「ビジネス英語」「異文化適応力」の3つです。

どれか一つだけでは十分ではありません。

それぞれを理解しながら身につけていくことで、海外企業との取引や海外市場への展開をよりスムーズに進めることができます。

貿易実務が身についていますか?

海外進出を始めると、必ず発生するのが「商品を海外へ届け、お金を受け取る」という取引です。

しかし、海外取引は国内取引とはルールが大きく異なります。

たとえば、

・見積書やインボイスの作成方法
・輸送費や関税を誰が負担するのか
・代金をいつ、どのように回収するのか
・輸送中の破損や紛失に誰が責任を負うのか

といった点を事前に決めておかなければなりません。

海外企業との商談がまとまっても、こうした実務が整理されていなければ、利益が出ない取引になったり、思わぬトラブルにつながったりすることがあります。

もちろん、すべてを自社だけで対応する必要はありません。

しかし、貿易実務の全体像を理解していなければ、どこにリスクがあり、何を専門家へ相談すべきかも判断できません。

海外進出を進めるなら、まずは貿易実務の基本を理解しておくことが重要です。

貿易実務が身についていますか?

海外進出で伝わる英語が話せますか?

海外進出というと、「英語が話せるかどうか」を心配する企業は少なくありません。

しかし実際には、英語力そのものよりも、「相手に伝わる形でコミュニケーションできるか」の方が重要です。

海外企業とのやり取りでは、見積依頼、契約交渉、納期調整、クレーム対応など、さまざまな場面で英語を使います。

その際に必要なのは、難しい単語や流暢な会話ではありません。

・相手が何を求めているのかを理解する力
・自社の考えや条件を誤解なく伝える力
・文化や商習慣の違いを踏まえて説明する力

です。

実際には、英語そのものは正しくても、相手との認識がずれているために商談が進まなくなるケースもあります。

海外進出では、英語を話すことよりも、英語でビジネスを進めることが求められます。

まずは、自社が海外企業と適切なコミュニケーションを取れる状態かどうか確認してみましょう。

海外進出で伝わる英語が話せますか?

異文化適応力は十分に備わっていますか?

海外進出では、英語が通じても商談がうまく進まないことがあります。

その原因は、言葉ではなく、ビジネスに対する考え方や価値観の違いにあるケースが少なくありません。

たとえば、日本では担当者同士で細かく調整しながら進めることが一般的ですが、国によっては意思決定者と直接話すことを重視する場合があります。

また、日本では「察する」「空気を読む」ことが期待される場面でも、海外では言葉にして伝えなければ理解されないことがほとんどです。

こうした違いを知らないまま進めると、「きちんと説明したつもりだった」「当然伝わっていると思っていた」という場面で誤解が生じます。

異文化適応力とは、海外のやり方に無理に合わせることではありません。

相手との違いを理解し、自社の考えを適切に伝えながら、お互いに納得できる着地点を見つける力です。

海外企業との取引では、この能力が信頼関係の構築や長期的なビジネスの継続につながります。

まずは、自社が異文化によるすれ違いに気づける状態かどうか確認してみましょう。

異文化適応力は十分に備わっていますか?

まずは貿易実務から始めよう

海外進出に必要な能力には、「貿易実務」「ビジネス英語」「異文化適応力」の3つがあります。

どれも重要な能力ですが、最初に身につけたいのは貿易実務です。

なぜなら、海外企業との商談が成立しても、商品を届けて代金を回収する仕組みが理解できていなければ、取引そのものが成立しないからです。

また、貿易実務の全体像を理解しておくことで、その後に学ぶビジネス英語や異文化適応力も、実際の取引の流れの中で理解しやすくなります。

まずは、海外取引の基本的な仕組みから確認していきましょう。

貿易実務が身についていますか?

小川 陽子

著者紹介 :小川 陽子 (代表取締役)

英語英文学科を卒業後、中小メーカーの国際部で海外営業に従事後独立。27年以上にわたり、1,900社以上の中小企業の海外展開を支援。国際化支援アドバイザー、海外販路開拓アドバイザー、中小企業アドバイザー(経済産業省系組織)としても活動。

これまでに35カ国での商談・出展・調査を経験。支援対象は製造・小売・サービス・BtoB・BtoC・DtoCなど多岐にわたり、海外投資・輸出・輸入・展示会・海外SEOなど幅広く対応。

「海外進出は"急がば回れ"。場当たりではなく、"自走できるチカラ"を社内で育て、未来の世界市場で誇れる一社を目指して——今日も中小企業の現場で伴走支援を続けています。」

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